銅の欠乏による疾患
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銅欠乏症による心肥大
心肥大とは、様々な原因によって心臓の壁、特に心室の筋肉が厚くなってしまった病気です。心臓は心筋と言う筋肉からできていて、休まず1日10万回ほどポンプのように収縮を繰り返し血液を全身のすみずみに送り出しています。心肥大とは、様々な原因によって心臓の壁、特に心室の筋肉が厚くなってしまった病気です。心臓壁が肥厚して大きくなり、心室が狭くなるのを求心性肥大、心室や心房が拡長して大きくなるものを遠心性肥大と言います。
心肥大の原因
高血圧で心臓から血液が送り出されるときに強い負荷がかかったり、大動脈弁狭窄症などで血液を送り出すのに強い力が必要になるなどがあります。病的な原因以外に、スポーツ選手などにも、心肥大は起こります。(スポーツ心臓)
心肥大の症状
疲れやすい、息切れ、呼吸困難、胸の痛みや圧迫感、失神、むくみ、不整脈などです。
心肥大の検査
検査は胸部のレントゲンや心電図で行いますが、健康診断や成人病検診などで、
胸部のエックス線を撮ったときに発見されることもあります。
心肥大の治療
スポーツ選手に起こる心肥大は、長期にわたるトレーニングなどによって、大量の血液を全身の筋肉に送らなくてはならなくなり、心臓の機能が向上したもので病的なものではありません。定期的なチェックは行ったほうが良いでしょう。軽症の場合は、薬物療法が特に必要ないものもありますが、心肥大が進行していくと、不整脈や心不全になるため、心肥大の原因となっている疾患の治療をします。
日常生活の中で気をつけることは、塩分・カロリーを控えたバランスのよい食事、激しい運動を避ける、規則正しい生活を送るなどです。
銅欠乏症による貧血
貧血とは、血液中にある成分である赤血球数、ヘモグロビン(Hb)、赤血球容積率(Ht)が減少し血液の成分が薄くなっなった状態をいいます。赤血球とヘモグロビンは、全身の細胞に酸素を送り届ける働きがあります。その赤血球やヘモグロビンが減少する事で全身に届ける酸素量が減り血液の酸素運搬能力が低下し、脳や内臓臓・組織が低酸素状態になることで全身倦怠感や顔などに蒼白その他の諸症状が現れる事が多いです。特に生理によって毎月血液を失う女性は1割が貧血であるともいわれ、貧血は大変身近な病気だと言えるでしょうね。
貧血と診断される基準は
貧血と診断される基準値としましては、概ね男性でヘモグロビン濃度13.0 g/dl、女性で12.0(あるいは11.5) g/dl程度とされいます。。貧血はヘモグロビンあるいはヘマトクリットが減少した状態(症候、病態)を示す言葉であって、単に「貧血」という名前の病気があるのではなく、その原因をしっかり調べまして病名(原因)を特定して治療する事になると思います。
代表的な貧血である鉄欠乏性貧血とは
現代女性の1割が貧血と言われる中、多くの女性を苦しめている貧血の1つです。この貧血は、血液中のヘモグロビン量が減少して起きる病気です。ヘモグロビンは、赤血球と酸素の接着剤的な働きをして全身に効率よく酸素を運搬する役割をしています。酸素の運搬量が減少する事で倦怠感や眩暈や頭痛などなど貧血特有の症状が出ます。この病気の特徴は、女性に多い点です。そして貧血になる背景としては生理があり、毎月の生理になると体外に血液が出てしまう時に同時に鉄分も失っている事で起きています。ヘモグロビンの原料でもあります鉄は、体内で蓄えることができます。特に女性の方は鉄分の多い食事(できれば動物性の鉄分)を摂取するようにしてください。そして効率よく鉄の吸収を行なうためにタンパク質やビタミンCも同時に摂ったり、赤血球をつくるのに欠かせないビタミンB12と葉酸も摂取する事もお勧めします。
特に鉄欠乏性貧血は突然発症するものではありません
特に鉄欠乏性貧血は、体内に貯蔵していた鉄分が枯渇し酸欠症状を起こす病気です。酸素を運ぶ赤血球は、血流に乗って全身を巡り、赤血球内部に充満しているヘモグロビンを使って酸素を全身に運ぶ働きをしております。この赤血球数が減少したり赤血球が小さくなることでヘモグロビンが足りなくなると酸欠状態となり、十分な酸素を送り届ける為に血流量を増やしたり動悸・息切れなどの症状が出ます。さらに酸素が欠乏してしまう様な激しい運動をしたりした時には、酸素の供給より消費が多くなると体の各組織が低酸素状態になり、倦怠感や頭痛や顔面や手足が蒼白になるなどの諸症状が出てきます。徐々に体内の鉄が欠乏しはじめて症状が出始めるので、ちょっとした変化に気づいて鉄分を中心とした栄養補給をしたり、症状が改善しない場合は医師の診察を受ける事をお勧めします。
(詳しい情報は、貧血のページで提供しています。)
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銅欠乏症を改善銅を多く含む飲み物に、ココアがあります。ココアは銅以外にも、鉄や亜鉛、カリウム、マグネシウムなどのミネラルや抗酸化成分が豊富です。また牛乳に溶かして飲むため、カルシウム補給にもつながります。食生活が乱れていると感じたら、普段の飲み物にココアを取り入れてみてください。ミネラル補給に一役買ってくれます。
銅が多い食品
銅が多く含まれる食品は、牛レバー、カシューナッツ、かき(牡蛎)、小魚、干えび、いか、たこ、ココアなどがります。貧血など銅の欠乏を感じている方は、積極的に摂取する事をおすすめします。
銅に関する情報
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