ミ ネ ラ ル 一 覧
表 |
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ミネラル名
(略号) |
生理作用 |
主な含有食品 |
必
須
構
成
七
元
素 |
骨を作り上げ、一方で神経系、筋肉系の働きを司るミネラル |
カルシウムの生理作用は、①.骨、歯などの硬組織を作る。②.血液をアルカリ性にする。③.血液の凝固作用に関係する。④.心筋の収縮作用を増す。⑤.筋肉の興奮性を抑制する。⑥.刺激に対する神経の感受性を鎮静する。⑦.トリプシンなどの酵素作用を活性にする。 |
干しエビ、煮干し、はぜ佃煮、丸干し、乾燥ひじき、ごま、脱脂粉乳、わかめ、どじょう、スッポン肉、こんぶ、わかさぎ、チーズ |
骨を作るだけでなく、広く体内に分布し、エネルギーの発生をはじめ、体の代謝を支えるミネラル |
リンの生理作用は、①.骨、歯などの硬組織を作る。②.血液中のリン酸塩は、酸やアルカリを中和する。③.リン脂質、核酸の成分として働く。④.ATPなどを作りエネルギーを貯える。 |
煮干し、小麦胚芽、丸干し、干しエビ、脱脂粉乳、はぜ佃煮、鰹節、しなちく、するめ、チーズ、凍り豆腐、わかさぎ、ココア、のり、ゆば |
主として細胞内液中に分布して、Naとともに大切な物質交換を営みエネルギー発生にも関与するミネラル |
カリウムの生理作用は、①.心臓機能、筋肉機能を調整する。②.細胞内液の浸透圧が一定に保たれるように調節する。 |
小麦胚芽、アーモンド、干しぶどう、パセリ、ピーナッツ、にんにく、ほうれんそう、じゃがいも、ブロッコリー、バナナ |
含硫アミノ酸として大切な働きをするミネラル |
硫黄の生理作用は、①.解毒作用、酵素を活発にさせたり、多糖類を合成するのに役立つ。②.健康な髪、皮膚、爪のために不可欠である。③.ビタミンB郡とともに働き人体の基本的な代謝に役立つ。 |
卵、肉、魚、エビなど動物性のタンパク質 |
胃液の塩酸生成を行うミネラル |
塩素の生理作用は、①.胃酸の成分となる。②.肝臓の働きを助けて体の中の老廃物をスムーズに取り除く。 |
食塩、かん漬、梅干、塩蔵もずく、しょうゆ、みそ |
組織間液中で浸透圧の維持を行うミネラル
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ナトリウムの生理作用は、①.筋肉、神経の興奮性を弱める。②.血漿などの細胞外液の浸透圧が一定に保たれるよう調節する。③.体液のアルカリ性を保つ。 |
食塩、あゆうるか、塩辛、しょうゆ、昆布佃煮、みそ、練りうに、しらす干し |
各種酵素作用の活性化を行い、神経系にもぜひ必要なミネラル |
マグネシウムの生理作用は、①.刺激による筋肉の興奮性を高める。②.・刺激による神経の興奮性を低める。③.・ある種の酵素の作用を活性化する。 |
小麦胚芽、アーモンド、そば、ピーナッツ、豆腐、玄米、ほうれんそう、小エビ、スイートコーン |
そ
の
他
必
須
微
量
元
素 |
ヘモグロビンやミオグロビンとなり体の組織へ酵素を補給するミネラル |
鉄の生理作用は、①.ヘモグロビンは鉄の酵素の運搬に、ミオグロビンの鉄は血中の酵素を積極的にとり入れることに関係する。②.各細胞の鉄は、酵素の活性化に関係し、その利用をよくする。 |
乾燥ひじき、きくらげ、ハマグリ佃煮、番茶、カレー粉、黒こしょう、煮干し、抹茶、しなちく |
甲状腺ホルモンの成分で体の代謝を支えるミネラル |
ヨウ素の生理作用は、①.成長期にある者の発育を促進する。②.成人では、糖質をはじめ熱量素の燃焼をよくし、新陳代謝を活発にする。 |
はまぐり、小エビ、たら、かき(生貝) 鮭、牛肝臓、パインアップル、鶏卵 |
骨や体の組織の正しい機能を維持するミネラル |
マンガンの生理作用は、①.骨、肝臓の酵素の作用を活性化する。②.骨の生成を促進する。 |
アーモンド、大麦、そば、くるみ、ほうれんそう、ピーナッツ、干しぶどう、かぶの葉 |
鉄の働きを助けるミネラル |
銅の生理作用は、①.骨髄でヘモグロビンを作るときに鉄の利用をよくする。②.腸管からの鉄の吸収を助ける。 |
かき(生貝) アーモンド、くるみ、牛肝臓、そば、ピーナッツ、バター |
B12の成分となるミネラル |
コバルトの生理作用は、①.骨髄の造血機能に不可欠で赤血球、血色素の生成に関係する。 |
肉、腎臓、レバー、ミルク、カキ、はまぐり、あさり |
Mgとともに最も多く酵素の働きに参加し、成長、健康の維持に大切なミネラル |
亜鉛の生理作用は、①.生殖腺ホルモン活動に寄与する。②.インシュリン分子を構成する。③.前立腺の正常機能化を行う。④.炭水化物、エネルギー、ビタミンA代謝に関連する。⑤.核酸形成とタンパク質合成の必要物質である。 |
カキ(生貝) しょうが、牛ひき肉、牛肝臓、卵黄、脱脂粉乳、小麦全粒、ライ麦、ピーナッツ、アーモンド、くるみ、いわし |
炭水化物と脂質の代謝に必要なミネラル |
モリブデンの生理作用は、①.糖質代謝の潤滑化を行う。②.酸化過程関連不可欠成分となる。③.銅中毒の予防作用をする。 |
牛肝臓、カリフラワー、グリンピース、小麦胚芽、ほうれんそう、玄米、にんにく、鶏卵 |
糖および脂質代謝に必要なミネラル |
クロームの生理作用は、①.酵素、ホルモン活動に不可欠
・インスリンと共働作用をする。②.糖の適正な体内同化作用、いわゆる糖耐性要素物質。③.コレステロール代謝に役立つ。④.心臓タンパク質の合成をする。 |
牛肉、小麦全粒パン、赤とうがらし、かき(生貝) じゃがいも、小麦胚芽、鶏肉、鶏卵、りんご、バター |
(セレンとも称する)
ビタミンEと協力し、酸化の害を防ぐミネラル |
セレニウムの(セレン)生理作用は、①.抗酸化剤となる。②.体内ビタミンEの有効度強化。③.更年期障害の治療に役立つ。④.ふけの予防と治療の助けとなる。⑤.組織が若々しい柔軟性を保つのを助ける。 |
バター、にしん燻製、わかさぎ、小麦胚芽、リンゴ酢、ほたて貝、エビ、はまぐり、かき(生貝) |