亜鉛欠乏症による疾患
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亜鉛欠乏症による味覚障害
亜鉛が不足すると味覚障害を起こす事が多いです。これは、亜鉛が細胞の新陳代謝に必要不可欠な成分で、当然のことながら味を感じとる味蕾(みらい)と呼ばれる器官を形成する味細胞の新陳代謝に関しても重要な働きをしているからです。また、特に味細胞というのは新陳代謝の早い細胞なので、亜鉛不足によって代謝のサイクルが鈍りだすことで、味覚の機能も異常を引き起こしやすくなるというワケです。
亜鉛欠乏症による味覚障害の症状
亜鉛不足を原因とした味覚障害の症状には、単純に食べ物の味が感じにくくなる味覚減退という以外にも、全く味を感じられなくなる味覚消失や、甘い食品を苦く感じたりするなど、本来の味を他の味として感じる異味症など、症状の程度の違いを含めて幾つかの種類があります。味覚障害が生じる原因として多いのは、食事などから摂取する亜鉛不足によるものと、特定の薬剤を服用していることにより亜鉛が体外へ排出されてしまうことで、結果的に体内の亜鉛が欠乏することが挙げられます。
亜鉛欠乏症による脱毛
鉛が不足すると、抜け毛が増えて脱毛しやすくなります。これは髪の毛の主成分は、ケラチンというタンパク質なのですが、亜鉛にはタンパク質の合成を促進したり細胞の再生を促す作用があることから、髪の毛を成長させる毛母細胞を活性化するからだと考えられています。最近、テレビCMされていますAGA(男性型脱毛症)も亜鉛不足が影響かといいますとハッキリした事はわかりませんが、AGAの主要な原因の一つと考えられている要因に、DHT(ジヒドロテストステロン)という活性型の男性ホルモンがあるのですが、亜鉛にはこのDHTを作り出す5-αリダクターゼと呼ばれる酵素の働きを抑制する作用があるとされていることも、亜鉛が抜け毛予防に対して効果的であるといわれる理由だと思われます。
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亜鉛欠乏症を改善
亜鉛は動物性食品に比較的多く含まれている食品です。特に亜鉛を多く含む食品の中で、牡蠣(かき)が有名かと思います。肉、魚、野菜をバランスよく食べていれば亜鉛欠乏症にはなりずらいかと思います。毎日の食事でバランスよく3食食べる様に心がけましょう。
亜鉛が多い食品
亜鉛が多く含まれる食品には、かき、からすみ、豚肝臓、牛肩ロース、ごま、アーモンド、小麦胚芽、そら豆、ナチュラルチーズがあります。
亜鉛に関する情報
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