モリブデン過剰症の詳しい症状
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痛風とは
痛風とは、その名の通り『風が吹くだけでも痛い』という症状から疾患です。ある日、突然に関節などに発症する発作が特徴的で、腫れをともなう、激痛が特徴です。痛風の初期症状は、足の親指の付け根に走る激痛が多く、複数の箇所が痛みを感じたり腫れを感じる症状は少ないです。痛み出す時間帯としては、夜寝ている間が最も多く、通常は1週間以内に痛みが治まります。
痛風の原因
痛風の原因は、血液中にある尿酸という物質の濃度が高くなり、関節などに尿酸の結晶が出来る事で痛みが発症する病気です。この尿酸という物質は、食品に含まれるプリン体が分解されたときの副産物として生成され、加えて体内で自分の細胞を分解するときにも生成されます。プリン体は、タンパク質に多く含まれており、ひと昔までは贅沢病とも言われておりました。
痛風の症状
痛風の主な症状は、関節に激烈な痛みがおこり発熱を伴います。一番最初に痛む部位は大抵、足の親指の第二関節である。病状が進むと足関節、膝関節まで進行する。痛みの程度は極めて強く、「風が吹いても痛い」と云われるほど人間に起こる最も強い痛みを起こすもので、発作を繰り返すたびに症状は増悪します。
痛風の治療
① 食習慣の改善1
体重をコントロールする為に摂取している総カロリーを制限します。これは、悪化因子の一つでもある肥満の解消にもつながり ます。 また、食事はプリン体含有量の多い食物をできるだけ避ける事を心掛けます。できるだけ肉などの酸性食品を避け、野菜や海草類などのアルカリ性の食品を多く取る様にしてください。これは、尿が酸性ですと尿酸が溶けにくく、尿管結石や腎臓への尿酸の沈着の原因となるからです。アルコール(特にビール)は、痛風を発症している間は避けましょう。
② 生活習慣の改善)
日頃から運動する事を心掛け、普段から水分を十分に取り、尿量を多くしましょう。特に有酸素運動など20~30分程度の適度な運動(早足歩き、自転車こぎ、水泳などの有酸素運動)を毎日継続して行う事をおすすめします。また、精神的ストレスの発散に心がけましょう。
③-(1) 薬物療法:急性発作に対する治療
コルヒチン:急性発作の特効薬です。ただし、発作の前兆期あるいは初期に服用しないと効果がありません。通常、1錠(0.5mg)を数時間おきに服用します。発作が治った場合、副作用(吐き気、腹痛、下痢など)が出現した場合、総量が2mgに達した場合にはその時点で服用を中止します。長期連用では、脱毛、肝障害、骨髄障害などの副作用があるため、最近はあまり使われなくなってきています。
非ステロイド抗炎症剤:いわゆる鎮痛解熱剤として使われている薬剤ですが、最近はこちらの薬を使用する場合が増えてきている様です。
③-(2) 薬物療法:高尿酸血症のコントロール
生活習慣の改善でも尿酸値が9mg/dlを超えるような場合には、内服薬で尿酸を下げる治療が必要となります。尿酸を下げる薬には、尿酸産生阻害剤と尿酸排泄促進剤とがあります。
尿酸産生阻害剤(アロプリノール「ザイロリック・アロシトールなど」):体の中で尿酸をできにくくする薬で、尿酸産生過剰型の患者さんや、腎障害・尿路結石合併例で主に使われます。
尿酸排泄促進剤(プロベネシド「ベネシッド・プロベネミドなど」、ベンズブロマロン「ユリノーム」など):できてしまった尿酸を尿中へ追い出す薬で、尿酸排泄低下型の患者さんで主に使われます。このグループの薬剤を服用するときには、水分を十分に摂取して尿量を増加させ、尿をアルカリ性に保つために重曹やウラリットU等の尿アルカリ化剤を併用して、尿のpHを6.0~6.5に維持する事が必要です。
どちらの薬剤を使用する場合でも、定期的に尿酸の値をチェックして、継続的に尿酸をコントロールすることが大切です。生涯にわたる治療が必要であることを十分に理解し、治療に取り組んでください。
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