症状 |
改善が期待できる
ビタミン・ミネラル |
説 明 |
貧血 |
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンC
ビタミンE
葉酸
亜鉛
銅
鉄 |
貧血は、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンが減少する症状です。主に、鉄の摂取不足のために起きる鉄欠乏性貧血には鉄の補給が第一です。また、血を作っているタンパクやヘモグロビンを作る酵素が必要とする葉酸やビタミンB6やB12などの補給も必要です。さらに、鉄分を吸収しやすくするためにビタミンCも必要です。亜鉛も赤血球の生産の必要。ビタミンEは赤血球の生存期間を長くします。
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甲状腺機能低下症 |
カルシウム
マグネシウム
亜鉛
鉄
セレン
ビタミンA
ビタミンC
ビタミンE
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低下症は亢進症とは逆に、甲状腺ホルモンの生産低下によります。疲労感、食欲減退、頻繁に寒がる、心拍数低下、体重増加、生理痛、出産障害、筋力低下、けいれん、乾燥肌、黄疸、脱毛、偏頭痛、しゃがれ声、呼吸器感染、便秘、うつ、集中力低下、甲状腺腫、眼球突出などです。中でも最も一般的なのは疲労感と、寒さに弱くなることです。ビタミンB群は細胞の酸化やエネルギーを改善するほか正常な消化、免疫機能、赤血球の形成、甲状腺機能に必要。特にB2とB12は造血にも必要です。鉄は酵素やヘモグロビンの生産に必要。セレンは免疫機能を保護する抗酸化栄養素、ビタミンAは正常な免疫機能や目、皮膚、髪の毛の健康に必要。ビタミンCは免疫機能とストレスホルモンに。ビタミンEは血液循環や免疫反応を改善する重要な抗酸化物質。亜鉛も免疫システムを向上させます。全体的に免疫機能を改善することが大切です。
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甲状腺機能亢進症 |
ビタミンC
ビタミンE |
体温などを調節する甲状腺は脂肪燃焼やタンパク質代謝など代謝機能全般をコントロールする3つのホルモンを分泌しています。亢進症の場合は甲状腺ホルモンが過剰に生産されることで起こり、体内のあらゆる代謝機能が速度を増します。症状としては、神経質、刺激過敏、頻繁に暑がる、発汗量増加、不眠や疲労、月経の乱れ、脱毛、体重減少、つめがはがれる、手の奮え、心悸亢進、甲状腺腫などがあり、ときには眼球の突出も見られます。バセドウ病が最も一般的です。総合ミネラルビタミンは代謝過剰のため消耗が激しくなります。ビタミンB群は、特にB1は造血とエネルギー生産に、B2は体内のあらゆる細胞や分泌機能、組織の正常化に、B6は多くの酵素を活性化させ、免疫機能や抗体の生産に必要です。ビタミンCはストレス対策、ビタミンEは抗酸化栄養として必要です。
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月経前症候群(PMS) |
カルシウム
マグネシウム
亜鉛
銅
ビタミンA
ビタミンB
ビタミンC
ビタミンE
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月経前症候群(PMS)は、月経がはじまる1~2週間前に多くの女性が影響を受ける疾患です。症状としては、腹部膨満感、にきび、不安感、腰痛、胸部の腫れや圧縮、けいれん、うつ、食べ物への渇望、卒倒、疲労、頭痛、不眠、関節痛、神経質、吹出物、むくみ、感情の激しい揺れ、怒り、暴力、自殺思考といった性格の変化などが挙げられます。カルシウムはPMSの症状を軽減させます。もちろんマグネシウムも一緒に摂取すべきです。ビタミンB群は特にストレスを軽減させるパントテン酸(B5)、B6はむくみを抑え、生殖器官への酸素供給を増加させたり、エストロゲン濃度を正常に戻します。ビタミンB12はストレスを減らし貧血を予防します。体のあらゆる機能に必要です。ビタミンAはPMSで欠乏していることが多く、亜鉛は正常な免疫機能に大切です。
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更年期障害 |
カルシウム
ビタミンB6
ビタミンC
ビタミンE
セレン
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更年期障害は生理が終わった女性(閉経後の女性)に起こりやすいと言われています。これは閉経により女性ホルモンの分泌量が変化し体調をコントロールしずらい状態が起きるからと言われています。ビタミンB群は血液循環と細胞機能を改善します。特にビタミンB6は、むくみを抑えます。葉酸は心臓を保護します。亜鉛は骨の健康を維持し賞状を緩和。ビタミンEやセレンは正常なホルモンバランスに関わる重要な微量ミネラルです。ビタミンCはホットフラッシュ(ほてり)を改善し、心臓の健康を維持します。
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子宮内膜症 |
亜鉛
鉄
ビタミンB
ビタミンC
ビタミンE
ビタミンK
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「月経が子宮の中以外で起こる」ことです。子宮の内部で細胞が異常に成長し、さまざまな症状が起こります。「低エストロゲン状態」になるよう、ホルモンバランスを調整することが大切です。亜鉛は細胞の新生と免疫強化に働きます。ビタミンEはホルモンバランスを整えます。ビタミンKは血液を凝固させるために必要です。ビタミンB群複合体は血液細胞の生産とホルモンバランスを整え、ストレスを軽減してアドレナリンを調整します。ビタミンCは治癒の過程に必要です。 |
不妊症 |
セレン
マンガン
亜鉛
ビタミンA
ビタミンB
ビタミンC
葉酸
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不妊は一般に、排卵期間中の定期的な性行為の後に1~2年経過しても妊娠できない状態として定義されています。セレンは欠乏すると精子数の減少につながります。ビタミンCは精子の生産に必要。精子の運動性を高めます。ビタミンEはホルモン生産のバランスに必要。生殖器に酸素を供給し精子数を増加。亜鉛は生殖器の機能に重要。亜鉛は精液中に高濃度で見られます。マンガンは性ホルモンの生産を保持。ビタミンAは生殖腺の機能に重要(抗酸化栄養素としても)。ビタミンB群は、パントテン酸が性ホルモン生産とストレス対策、B6がDNAとRNAの合成に、葉酸は卵子と精子、および遺伝物質を保護、B12は妊娠をサポートします。 |
便秘 |
カルシウム
マグネシウム
ビタミンA
ビタミンB
ビタミンC
ビタミンE
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ビタミンCは腸内の浄化作用と組織の治癒効果。ビタミンB群は脂肪、炭水化物、タンパク質の正常な消化に役立ちます。特にB12は消化を助け、貧血を予防。葉酸も欠乏すると便秘になりやすいです。カルシウムとマグネシウムは筋肉の正常な収縮に。ビタミンEは腸の治癒を助けます。
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